ご挨拶
同窓会柏葉会会長
高木 嗣朗
会員の皆様には日頃から柏葉会の活動にご理解とご協力を頂き、誠にありがとうございます。母校である川崎高校は、1927(昭和2)年、川崎市民の熱い要望に応えて、神奈川東部地区初の旧制中学校として設立されました。1948(昭和23)年には新制川崎高等学校となり、翌年、川崎大師平間寺が発起人となって設立された私立川崎弘道中学の生徒を受け入れて、定時制の課程として併設しました。川中時代からの自主自律、質実剛健の校風に育くまれ、各界で活躍している多くの人材を輩出していることは、ご承知のとおりです。
そして、2004(平成16)年に、川崎南高校と再編統合して、全国初の全・定一体型の単位制フレキシブルスクールとなりました。併せて校舎改築が行われ、2005(平成17)年に“光と風”の新校舎が完成しました。学校のシステムが変わっても、川中・川高(含川崎南)の同窓生として今後も母校の伝統を引き継ぎ、創造していくことと思います。
柏葉会の目的は、会員相互の親睦を図り、母校の発展を助成することです。例年5月第4日曜日に「定期総会・記念講演」を母校で、11月には 「柏葉交流会」を校外で開催しています。また、9月には、母校の文化祭「輝葉祭」、秋には、 県下の高校OBが集う「青春かながわ校歌祭」に参加しています。次年度の校歌祭では、柏葉会が実行委員長校としての承認をいただき、校歌祭の開催を中心的に担うこととなりました。
これらの活動を通じて、多くの仲間や先輩・後輩は勿論、先生や在校生、PTAや地域の皆様とも世代を超えて交流を深めているところです。このホームページでもご案内を差し上げますので、同窓生の皆さまのご参加をお待ちしています。
母校は、2017(平成29)年に創立90周年を迎えました。2027年には、100周年を迎えることとなりますが、会員の皆様が、母校の卒業生であることに誇りを持って参加することに楽しみを感じて頂けるよう、活動の充実を図ってまいります。
会員の皆様の柏葉会へのご協力をお願いし、併せて皆様のご健勝を心からお祈り申し上げます。
県立川崎高等学校
校長 外﨑 学
柏葉会顧問
令和6年4月1日に、フレキシブルスクール川崎高校第9代校長として赴任しました、外﨑 学(とのさき まなぶ)といいます。同窓生の皆さまにご挨拶させていただきます。
私は、本校の卒業ではありませんが、平成28年度から29年度まで本校の定時制教頭、副校長を務め、茅ケ崎西浜高校、住吉高校の校長を経て本校に戻ってまいりました。川崎生まれの川崎育ちで39年間の教員としての勤務の中で33年間、川崎市内の県立高校で勤務してまいりましたので、川崎高校はいつも近くにあり、その時々の学校の様子や生徒の様子などを見てまいりました。管理職として本校で勤務して以来、今の川崎高校の利点の多さを身にしみて感じてきています。施設が県内県立高校の中でも有数の素晴らしい施設であることはもちろんですが、フレキシブルの仕組みや全定併置校でありながら全定一体の学校運営であること、外国籍生徒への支援、様々な地域とのつながりなど、他校にいると羨ましく思うことばかりです。
2021年の中央教育審議会の提言では「令和の日本型学校教育」を2020年代にすべての学校で実現させることが示されました。「令和の日本型学校教育」とは「個別最適な学び」と「協働的な学び」をとおして子どもたちがSociety5.0といわれる目まぐるしく変化するであろう社会を幸せに生きていくための力をつけさせる教育です。川崎高校のフレキシブルの仕組みは「個別最適な学び」を実現するものですし、全定一体で外国につながる生徒もともに学ぶ環境は多様性を認め合いながら「協働的な学び」につながるもので、すでに実現しているといえます。
私は校長として生徒たちに、フレキシブルの仕組みを大いに利用して進路実現を果たしてもらいたいと伝えています。さらに、学校行事や部活動などで時間をかけて身につける力の大切さも実感してもらいたいと思っています。
今後も川崎高等学校を見守り応援していただければ幸いに存じます。